州立大学の学費

大昔は比較的安いと考えられていた州立大学の学費ですが、今では私立にせまる金額になっています。学費の高騰は、留学生にとってだけではなくアメリカ国内の学生にとっても大きな問題となっており、ここ10数年位に出てきた問題です。逆にいうとそれ以前の常識は参考にならないということです。ネット上では10年前の記事も出てきますが、古い記事を信用してはいけません。

特にAlabama, Arizona, California, Colorado, Florida, GeorgiaおよびHawaiiの各州では、 4年生州立大学の学費が2008年からの10年で60%以上値上がりしています。

州立大学の学費の特徴として、in-state(州内)とout-of-state(州外)があります。留学生はout-of-stateになり、in-stateと比べ2倍以上の大学も多くあります。州立大学のコストパフォーマンスをin-stateで見るのかout-of-stateで見るのかで大きな違いが出てきます。

この2つは、大学を探す時に常に気をつけましょう。

州立大学を選ぶときは、留学生に対しても十分なScholarship(返済不要の奨学金)が出る大学や、差が少ない大学、条件付きで州内学生と同じ学費になる大学を選ぶべきです。あなたをお金という具体的な形で歓迎できない大学は、あなたを必要としていない大学です。例えば、リベラルアーツ・カレッジは学生の多様性そのものが学校の目的につながるので、一定数の日本人留学生を歓迎します。一方で、既に多数の日本人留学生であふれている学校は、新たな日本人留学生を歓迎しない傾向があります。日本人がそのような大学に行くには、就職した企業から派遣されて行くとか、日本の大学から交換留学するとか、とにかく自費で行かない別の方法を考えるべきですし、受け入れる側もそういうスタンスなのです。

在学中に大学から奨学金をもらえれば、履歴書にも書けます。人生全般に言えることですが、自分を高く評価してくれ求めてくれるところを選んでそこで活躍するということは大切なことです。

条件付きでin-stateになる例としては、何らかのアカデミック奨学金を得た人はin-stateになるという州があります。例えば、Texas州は有名で、$1,000の奨学金があれば、権利があります。そのためにわざわざコミカレから始める人もいますが、例えばTexas Stateでは、SAT (Evidence-Based Reading and Writing + Math) が1270かつ、高校で上位1/4に入っていれば、international freshmanでも奨学金がもらえ、その結果in-stateにもなります。Texas A&Mもinternational freshmanに奨学金をくれることがあるようです。残念ながら、University of Texasは、もらえないようです。
ここで注意が必要なのは、そもそも学部の留学生(International Undergraduate Freshman)に奨学金を出す州立大学は比較的少ないということです。このように、学部で留学する人は、学部で留学するための情報を選別する必要があります。単に留学生に人気の州というだけで、学部留学生とって良い州とは限りません。

他には、学内で一定の勤労と一定のGPAをキープすると、in-stateになる大学もあります。アメリカは学生VISAで働くことができない国です。ただし、キャンパス内では働けます。

※私立大学の中には、学費は高いのですが合格してしまえば十分なエイドが得られる大学もあります。元々東大に行けるような人は、そちらも見ておくと良いでしょう。

※東大に行けない人でも、ランキングに乗らないような私立で奨学金をたくさん出してくれる大学があります。留学フェアでこまめにブースをまわれば、「あなたのGPAならこれだけ出せます」と言ってくれる大学が見つかります。

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