留学サイトで打算まみれのアドバイスが書かれたサイトがあります。
そもそも、打算を優先するなら、Fランでもいいから国内の大学に行くことをお勧めします。高卒でも就職に困らない昨今なら、就職に強いと言われる大学に入学し、1年生のうちから学業はほったらかしで、企業のインターンなどをして就職活動すれば良いのです。
今の世の中はそうなっています。ネームバリューのためにあえてUCLAに行くのは、中途半端な打算です。打算の割には遠回りしています。
アメリカの大学に学部留学をしたい人は、打算を捨てましょう。ハーバードだろうがUCLAだろうがCSUだろうが、留学するからには実力で生きていく必要があると覚悟を決めましょう。打算を捨てられないのなら、国内大学に入学して、TOEFLを72以上取って、交換留学や奨学金で派遣留学することをお勧めします。
そういうサイトに限って軽く「コミカレで必死に頑張れば」とか書いてありますが、結局頑張れなかった学生にはなんと声をかけるつもりなんでしょうか。大きく見積もっても上手く行く学生は数分の1。頑張りが平均的では上手くいかないのです。しかも、その中には英語が得意な帰国子女だって入っているはず。ほんの一握りの成功者の影で、何倍もの敗北者がいるのです。ほんの一握りだから、成功者のサイトは繁盛するのです。そもそも、自分の実力で合格できた日本の高校で平均4以上の内申を取れない人が、急にコミカレで1年生からオールA取るって、どういう奇跡でしょうか。
新卒の留学生に奨学金をくれない州立大学ばかり見ていると見落としがちですが、それ以外の大学では編入(Transfer)よりも新卒(Freshman)の留学生のほうが奨学金の面でも優遇されていることが多いです。また、人気の高い大学、特に私学は、Retention Rate も高くなり、編入する枠が狭くなります。ガバっと広い新卒枠で合格できない人が、より狭い編入枠を狙える状況は自ずと限られ、勝者の裏にはたくさんの敗者がいます。当事者としては「夢がある」の一言で片付けられない現実です。
すでにコミカレに行っている人は、気を悪くするかもしれません。しかし、厳しい条件付きの夢が安易にクローズアップされ、実際にコミカレに行く人が多いことに疑問を感じるのです。実際はコミカレに行く必要がない人に、コミカレに行く必要がないことを改めて知って欲しいと思います。