冬休みに日本に一時帰国したとき、困ったことなどのメモ、携帯電話編です。
携帯は日本のapple storeで購入したiPhoneSE A1723(CDMA)です。
音声付きプリペイドSIMがほぼ無い問題
アメリカではT-mobileのSimply PrepaidやAT&TのGoPhoneに代表されるように、プリペイドでも音声通話(海外との発着信も可能)が可能な電話番号がもらえます。しかし、IIJmioやOCN モバイル ONE プリペイドに代表される日本のプリペイド(月々契約や短期間での違約金が不要)はデータ通信専用のため、一般の電話からは着信できず、Skype番号などのサービスを別途契約するか、総額1万円くらいかけてソフトバンクなどのプリペイド携帯を買わなくてはなりません。
結局・・・面倒くさいのでIIJmioを使って音声通話はあきらめました。必要ならSkype番号、3ヶ月月額プラン (¥855)を併用すると思います。今回は30日近く日本に滞在したので、次に紹介する音声通話ができるプリペイドSIMは使えませんでした。
音声通話ができるプリペイドSIMは?
短期滞在訪日外国人向けの音声通話ができるプリペイドSIMにはWi-Ho Prepaid SIM(Y!mobile)やPAYG SIMがありますが、Wi-Ho Prepaid SIM(Y!mobile)は15日間(延長不可)しか使えず国際電話ができません。PAYG SIMは国際電話できるようですが未成年は契約できず7日間しか使えません。しかも、両方ともデータ専用と比べて非常に割高です。利用には日本入国スタンプ付きのパスポートが必要になるなど、おそらく行政からの指導で、短期滞在訪日旅行者向けとして非常に限定された形でしか電話番号はもらえない状況です。一方でスカイプ番号やソフトバンクのプリペイド携帯は、日本の居住者であることが必要で、厳密には訪日外国人や留学生の一時帰国には使えません。
従来通り国際ローミングするという手もありますが、データ通信量が半端でない時代に長期間の国際ローミングは無理です。
2020年のオリンピックでは、海外からの旅行者がホテルやお店と電話ができず、ちょっとしたパニックが起きる予感がします。受け入れ側の日本の施設はWhatsAppなどのSNSアプリに対応する必要があるかも。日本は国際化に法整備がまったく追いついていないことを実感できます。本当に遠回りです。日本版GoPhoneを作ってくれるだけで良いのですが。
設定が難しい問題
今回の日本帰国ではAmtrakのSouthwest Chiefでロスまで移動したのですが、ちょうど中西部から西部に入るころに、GoPhoneで使っているATTの電波が繋がらなくなりました。解決策はiPhoneを再起動すること。それに気付くまで1日つながらないままでした。
アメリカに帰国した際も、AT&TとLTEのマークは出るのにデーター通信不可。解決方法は日本で使ったIIJmioのAPN設定を削除して、iPhoneを再起動すること。もっと過激に、ネットワーク設定リセットを勧めるサイトもありますが、たいがいAPN設定を削除するだけで対応できるようです。
iPhoneのエラーメッセージ
“Could not activate cellular data network”
APN設定の削除方法
[設定](Settings)⇒[一般](General)⇒[プロファイル](Profile)⇒日本で使っていた構成プロファイルを削除する
携帯の利用休止
日本の大手3社の中で、ドコモだけはショップに行かなくても休止手続きができます。だだし、月額500円と手続きの都度1,000円が必要です。月額も2年縛りで5,000円以上、2年縛りがない契約では7,000円近くかかりますが、年間では2万円程度になんとか抑えられそうです。
音声付き格安SIMの内、LINEモバイルは1年縛りがありますが、変更手数料3,000円で休止可能です。ただ、月額利用料はそのまま毎月かかるので意味ないです。とはいえ、音声通話のみで初期投資も1万円かかり、60日しかチャージが有効でないプリペイドよりは、音声付き格安SIMを契約したままにするのも、悪くない選択肢だと思います。LINEモバイルはプラン変更手数料が無料で、使わない月は最低の1,200円に変更できます。そのため年間およそ2万円以下にできます。