「リマスタリングしたPANAM時代」
PANAM時代のオリジナルアルバムは「Grey Skies」と「Sunshower」の2枚しかない。しかし、ベストアルバムです。「Grey Skies」から7曲、「Sunshower」から6曲、シングルCDから2曲、松任谷正隆さんのアルバムから1曲(デュエット?)が順に収録されています。 大貫妙子さん御自身の選曲で、ライナーノート(1ページ)まで書かれています。
リマスタリングは、ユニバーサルミュージックのハウスエンジニア(?)藤野成善さんです。私は、1989年の「大貫妙子ベスト」(ZL-5010)としか音質を比べることができませんが、ボーカルが浮かび上がるように低域の一部などを整理した感じをうけます。ドラムのアタック音も歯切れ良くなっており、全体的にすっきりした印象です。最近のCDは収録レベルが大きいので、単純に比べると今回の方が良く聞こえますが、再生レベルを合わせるとアナログマスターの劣化が影響しているのか、それほど大きく優劣を付けられないと感じました。それより音質では、「Sunshower」と「部屋」(どちらも坂本龍一さん)の方が元々良いのが印象に残ります。 「Grey Skies」からの7曲で「愛は幻」を先頭に入れ替えたのは、LP時代の曲順が意味をなさなくなったからかもしれません(LPではA面ラスト)。4曲目「午后の休息」、8曲目「いつでもそばに」、最後のインスト「Breakin' Blue」はありません。 「Sunshower」からの6曲は、曲順の入れ替えなしです。しかし、5曲目「からっぽの椅子」、6曲目、「Law of Nature」、8曲目「Silent Screamer」、9曲目「Sargasso Sea」がありません。 どうせならちゃんと2枚プラス3曲でやってほしかったので、マイナス2点の星3つとします。(今でもオリジナルアルバムを手にいれることができるようにするために必要ということで、プラス1点したいところ???)